2007年06月17日

悪徳心理操作系をぶっ飛ばせ!

悪徳心理操作系をぶっ飛ばせ!



なぜ、ひとは高価なものほどいいものだと思ってしまうのか。
なぜ、ひとは行列のできる店に並ぶのか。
なぜ、ひとは「数量限定」や「限定生産」の言葉に弱いのか。



このような疑問に社会心理学の見地から答えてくれる面白い本。わたしたちが日常生活のなかで、どれだけろくに考えもせず、他人/周囲に自動反応して生きているか、それが無害な場合なら何の問題もないが、悪意をもってわたしたちを利用しようとする敵が現れたときにはどれだけ危険かを平易に説く。

自ら「セールスマンの言うままになることが多かった」と語る著者が、人間が周囲から受けている影響力を6種類に分類して、それぞれについて簡潔に述べる。

●返報性......他人に何かしてもらったら、自分もお返しをしたくなる。
●一貫性......自分は正しい選択をしたのだと自分自身に信じ込ませようとする。
●社会的証明......他人が何を正しいと感じているかに基づいて物事の善悪を判断する。
●好意......美男美女や、自分と似たひと、またお世辞を言うひとに対しては(自覚している以上に)好感を抱きやすい。
●権威......「大学教授」や「医者」といった権威の言うことは正しいと思いがち。
●希少性......レアといわれるとつい飛びつきたくなる。

さらに詳しくは本書にあたっていただくとして、わたしは本書を読んで、自分の周囲の「影響力の武器」についてずいぶん気づいた。



ユニセフからの募金のお願い(名前が印刷されたシールが同封されている)には「返報性」が、宝くじを買うと不意に当たりそうな気がしてくるのは「一貫性」が、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」は「社会的証明」が、お世辞と分かっていても持ち上げられると気持よくなってしまうのは「好意」が、書評で高評価の本は読む前から「いい本」と決めてしまいがちなのは「権威」が、かつて「牛丼がなくなる!」と聞いて吉野家にできた行列については「希少性」が、それぞれ影響していたのかもしれないと思い、いかに自分/他人がこの武器にやられていたのか、無防備でいたのか、あらためて知る思いだった。



また、怪しいセールスマンがこの本の中の手口をどれだけ利用しているか、思い当たる節もあった。著者は、影響力の武器について述べることで、影響力から身を守る防具についても述べている。だから、ついつい騙されがちな善良な方にはぜひ一読をおすすめしたい。「振り込め詐欺」や怪しい投資など、日常には危険がいっぱい。自分の身は自分で守らなくてはなりません。 



「影響力の武器」感想から抜粋



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イヤな感じ。こういう心理操作する商売人は叩きのめす。まずはお前だ。俺は親子で1億以上騙され、死人も出て、かつ、俺は商売人ではない。だから思う存分行動できる。失うモノもないし、(必要以上の)金にも興味はない。俺の強みだ。    ブログの追記はコチラ



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Posted by ベンチャー大学の栢野/かやの at 01:08│Comments(0)
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