2007年08月19日

逃げていい。

逃げていい。


今、元気な朝礼で成功している居酒屋「てっぺん」の大嶋から携帯メールが来た。


「・・・僕も何度も苦しかった。でも、これだけは断言できます。『あの時、逃げ出さなくて本当に良かった』。逃げ出していたら、当然、今の自分はいない。・・・」


『あの時、逃げ出さなくて本当に良かった』


成功者からよく聞く言葉。でも、どうも違和感がある。その手の人達は大体、学生時代~就職~転職~起業~現在まで、多くの困難から逃げず、立ち向かい、克服して強く成長してきている。京セラの稲盛さん、その他もう数え切れないほど多くの成功者は「逃げるな」と言う。


しかし言いたい。あんたらはイイ。多少の失敗はあっても、10代20代から常に逃げずに難関を次々に突破してきた。俺は逆に、社会人になってからは逃げてばかり。その繰り返し。でも、7回逃げて天職に巡り会った。世の大半の凡人はそんなもんだと思う。だから言いたい。


『あの時、逃げて本当に良かった』


そりゃ、その時は負け犬かも知れない。ある程度やって、ダメなら仕方ない。同じ様な困難にブチ当たり、Aさんは逃げずに突破。Bさんは逃げた。でもね。例えば俺の社会人人生でサイテーは3つ目の就職先だったIBMリース。仕事できず、ウツになり自殺未遂して婚約破談でプータロー。逃げたから今がある。あの時逃げなければ、今も表向きはIBMの社員だったかもしれないが、それはそれは屈辱的なサラリーマンだったろう。在籍は2年半だったが、あの仕事は向いていなかった。職場不適合だった。どう考えても自分の居場所がない。やり甲斐も天命も使命も感じられなかった。少し感じたことはあったが、俺は虚栄心は強い人間なので、組織団体の中で最下位の身分は絶えられなかった。だから逃げた。


大阪から東京へ逃げ、半年の失業後に入った会社も2年で退社。その後の最初の脱サラも半年で廃業と逃げの連続。その後も実家の連帯保証1億円で、本当は♪あーあー果てしないー夢を追い求めーえええー、♪死にたいくらいに憧れた 花の都「大東京」だったのに、都落ちで福岡へ逃げるしかなかった。


でもね。逃げて良かったよ。失敗して良かった。


何をやってもダメで鼻で笑われ「栢野ねえ。あんな風にはなりたくないね」と吉田から言われ、


『あの時、逃げて本当に良かった』


師匠のランチェスター経営(株)竹田陽一だって、最初の就職先の建材会社は2代目に追い出され、公の経歴からは隠している「寺岡のはかり」売りの営業では商店主から相手にされなくて3ヶ月で辞め、次の「殖産住宅」の営業もダメで逃げ、失業者になって求人広告の載った新聞も買う余裕がないので駅のスタンドで立ち読みをして、当時、まともな会社に就職できない人間の吹き溜まりだった「東京商工興信所(現在の東京商工リサーチ」に入るしかなく、それもバイトからのスタートだった。


「やずや」だって30歳で独立したあとは車アイデア商品で失敗して3ヶ月で廃業。次の靴クリームスポンジ販売も半年も持たず、3度目の贈答品販売も半年で断念。4度目のクロレラ販売は一時年商5億迄行くが、仕入先の倒産に巻き込まれて廃業。趣味の結婚式司会業に成り下がり、年商も6000万円で給与も30万円という時代が続いた。逃げて逃げて逃げまくった人生。もし矢頭宣男が生きていたら、やはりこう言うだろう。


『あの時、逃げて本当に良かった』


その他、何度も逃げた結果、天職に巡り会い、今は小なり大なり大成功している人は無限だ。


何度逃げて落ち込んでも、何度諦めて絶望しても、また諦めずに立ち上がって歩けば、必ず!


「人生は逆転できる!」


だからねえー。たまたま今までの人生で大きな失敗が無く、困難から逃げることなく、常に成功を続けてきた幸運な強者の言うことを、そのまま素直に受けとめて卑屈になることはない。


『あの時、逃げ出さなくて本当に良かった』


『あの時、逃げて本当に良かった』


どちらも正解。どっちに転んでも、ダルマは必ず起きあがる。


ダルマ=達磨は実在の人物で、西暦400年頃南インドの王国の第3王子に生まれ、中国で活躍した仏教の僧侶で禅宗の開祖。少林寺拳法の発祥の地、中国崇山少林寺の寺の壁面9年の座禅で手足が腐った伝説から生まれた玩具がダルマ。転んでも起きあがるダルマ。七転び八起きのダルマ。俺は学生時代、少林寺拳法の京都別院で修行して関西大会で2年連続優勝したが、社会人になってからは職選びに7回転んで今が8回目。逃げて転んだ経験は全部活きている。まさに俺は達磨なのだ。


だからねえ。逃げてもいいんだぜ。転んでもイイ。また転んでも起きればいい。弱者には弱者なりの生き方がある。過去逃げた人も、これから逃げる人も、諦めなければ「あの時、逃げて本当に良かった」となる。必ずなる!


弱者は、強者の言うことはそのまま信じてはいけない。弱者が人生を逆転するには、強者と反対のやり方が正しいことがままある。


ルサンチマン =「弱者が強者に抱く憎悪や恨みのパワー」を大事にしよう。


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Posted by ベンチャー大学の栢野/かやの at 12:48│Comments(0)
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