2007年12月11日

世界一周の軌跡

世界一周の軌跡



東京「小さな会社の売上を倍増させる4大戦略セミナー」



出版コンサル・エリエスブック土井さん(このスゴイCDの感想を見よ)のメルマガで、自分も同類だと思う「下流社会」を叩いた俺の嫌いな人間の書いた富裕層に関する書評があった。いつもの切り口がわかりやすいだけで中身はないと思うが、別途調べたら、誰が決めたか知らないが、一応、富裕層とは世帯年収3000万円以上+純資産1億円以上とか(フン。心が富裕層ならそれでいいのさ)。純資産1億円以上は日本では約80万世帯で、全体の2%弱。確か全世帯数は4900万世帯だから、多くはない。職種は医者・弁護士・会社経営者が大半という(俺の廻りにも超富裕層の社長は山ほどいる。が、みんな気さくな人ばかり。貧乏からの叩き上げが多いから、普段も目線を合わせてくれる人が多い。まあ、そういう社長としかつき合わないが)。



俺の実家も1990年には福岡都心に土地と家と株券数万株あったので、計算上は資産5億あった。昭和50年・1975年に44歳で脳血栓で死んだ銀行役員の親父は、昭和48年頃に見た給与明細は月給40万円だった。今から30年以上前だから、今なら150万円くらいか。ボーナス入れると年収3000万くらいにならないかな。まあ、どうでもいいが。俺が小学生の頃から、家には銀行役員車の黒塗りの車がお出迎えだった。わからんが、いわゆる富裕層だったと思う。父方の爺さんは福岡シティ銀行の前身である福岡無尽の創業メンバーの一人であり、出資者で、取締役検査役。社内の不正を検査する役だ。下駄屋や陶器屋なんかやって憲兵もやっていたという。俺は親戚づきあいがないので詳しくは知らないが・・。母方の爺さんも、岡山県総社市で「カヤノ写真館」を経営。戦前の写真館だから、やっぱ富裕層だっただろう。



そうか、本当に今気づいたが、俺の家系は創業者・経営系ではないか。全くの成り行きで流れ流れて、俺も一応は弱小株式会社の経営者だ。親父が取締役とは言えサラリーマンだったから、気づかなかった。血は争えないのだ。かつ、父は昔の相互銀行だったから、つき合うのは中小零細企業ばかりだったはず。昭和40年代、高度成長期の銀行は、まさに企業と共に成長するパートナー=コンサルタントだったのだ。家には経営学とかビジネス書が山のようにあった。その影響もあって、大学は経営学部を選んだのだ。そう。確かに意識した。まあ、経済学部は難しく、後発の経営学部の方が偏差値低くて入りやすかったのも大きいが。



しかし、'92年に母が地上げ屋の連帯保証を被り、俺も共同債務者になり、その後はバブル崩壊で10年以上も土地が下がり続け、'97年に全財産を処分したときには何も残らなかった。ふん。ザマアミロの諸行無常。まだ借金5000万残っていた'95年に独立し、自力では1200万円ほど返済に充てた。その頃の年商は8700万で夫婦2人の弱小事務所でわずかな時期だが毎月粗利が250万ほどあり、実質年収は3000万ほどあったかも。その大半は返済に充てたが。年収だけは瞬間風速で俺も富裕層だ。その後、売上の95%を占めるクライアントを失い、年収も激減。それまでの広告代理業をやる気力も興味もなくなり・・・2002年まではまさに暗中模索の時期が続いた。



そして、過去10年のベンチャー大学ゲストの経営+人生事例と竹田ランチェスター戦略を初心者用にまとめた「小さな会社★儲けのルール」「逆転バカ社長」が当たり、講演依頼が山のように増え、年収も一時は2000万くらいになったか。しかし、その後は調子に乗り、ケーブルテレビに毎月70万円協賛して自分の番組持って散財したり、苦しい。助けてという友人にポンと100万円振り込んだり、講演や相談をタダや格安で受けまくり、気づけば年商はなんとか1000万円を超える程度で、表向きは年に100回の講演で全国を飛び回り、新聞や雑誌に取材されまくり、毎月「ベンチャー大学」+毎週「やる気会」+毎日「個別相談」をボランティアでやりまくり、ふと気づくと会社の金が無くなっていた。が、あの1億の連帯保証借金を被ったことに比べれば、借金がないだけ丸儲け(約30人から300万円の出資を得ているので、それは実質借金だが)。



そんな2005年の初頭に震度7の福岡大地震で死を意識し、その後に知り合いだけは多いので友人知人が死んだり末期ガン宣告され、さらに偶然見たサーファー飯島さんのブログで、それまでの人生と独立起業で成功して幸せな人生と家庭を築き上げていたのに、38歳の若さで末期ガンで死にゆく様子をライブのブログで見届け、多くの人が飯島さんの生き様にエールを送る書き込みを見て、天の邪鬼の俺は、飯島さん+マネージングしていたサニーサイドアップとかいう会社(確かサッカーの中田も)が、末期ガンの可哀想なサーファー+作家としてプロデュースするのを見て、まあ、それは広告屋出身だから充分にわかるのだが、近親憎悪のような感情もあり、皆が右なら俺は左だみたいに、ブログのコメントへ「死をも商品とするサニーサイドアップと飯島さん。大成功ですね」みたいな強烈な皮肉を書き込んだ。すると、当然、ファンからの反撃メールを数通もらったが、その中で覚えていないが、俺の行為を優しく諭すようなメールに、静かで穏やかな懺悔の気持を抱き、少し反省した。



その数日後、ふと思った。人は死ぬ。いつか死ぬ。平均余命は40年ほどあるかもだが、そんなことはわからない。地震や飯島さん、格闘技「K-1」アンディフグのように突然死もありだ。事故で明日かも知れない。で、死ぬ前にやっておきたいことは・・夢は・・みたいなことは数年前からよく書いていたので、あらためて考えてみると、「世界一周」が頭に浮かんだ。子供のような、まさに夢のようなこと。が、幸い、妻は格安海外バックパッカーとして数十回の経験がある。子供も当時、小学2年と4年。なんとか一人でも身のまわりのことができるようになり、受験とかそういうのも関係ない年齢で、親子で家族旅行をするなんて素晴らしい。



幸い、個人の通帳には1000万円弱の印税があった。妻が節約して管理していてくれたのだ。概算すると、旅行に4人で約500万。家や事務所の維持費に500万。なんとか行けるではないか。世界一周に行くなら、世界を廻るなら1年は行きたい。問題は帰国後。果たして仕事があるのか?俺が仕事を頼む側なら、1年も世界をうろついていた人間に発注なんかしたくない。永年の失敗人生が、やっと逆転しかけたところ。そんな時期に行くのは無謀。多くの人から、今行くのは勿体ない。早まるなと言われたが、職安に行って帰国後の年齢をインプットして検索すると、バイトや派遣など入れて約2500件の求人が出てきた。いざとなれば仕事はあるさ。



で、・・・・・・・ 



2005年4月の人気メルマガ「がんばれ社長!」武沢さんの会で、対外的に宣言・アファーメーションし、あとに引けない状況にし、1年後の2006年4月~2007年3月まで、北米~中南米~マゼラン海峡を越えて最南端まで行き、南アからアフリカ大陸を北上~中東~アジアを廻った。それはもう、この世のものとは思えない「もう死んでもイイ!」と前向きに何度叫んだことか。人生の至福。こうして書いている今も、南米最南端のウシュアイアの上野山荘での想い出や、素晴らしい海峡や氷河が目の前に広がり、地球人としての感謝の気持ちが芽生える。最大の感謝は妻にだが。全部のスケジュールや宿探しや危険回避やなんやはすべて妻のおかげ。ありがとう。



で、案の定。帰国後の預金残高は150万円前後。幸い、仕事や本の依頼は以前をはるかに上回るのだが、金になるのはまだまだ先。相変わらずの清貧?生活をスゴしています。これがいいんだね。



で、アンケートによると、富裕層の一番の夢は「世界一周」という。フッ。行けばいいのに。金なら、うなるようにあるだろう。でも行けないだろうねえ。様々なものを捨てねばならないからね。行っても引退後に豪華客船の旅とかツマラン欧米だろう。文字通り、歩きと地場のバスを乗り継いでの過酷な旅は・・・沢木耕太郎のような・・・実は誰でもできるさ。女ひとりもわんさかいたし、ニートやフリーターに負け犬組も沢山いた。裕福で自由な自営業や、修行のために世界を廻っている美容師や料理人、芸術家もいた。作家もいたね。大企業を40歳で辞め、夫婦でネットで投資しながらまもなく1億になる夫婦もいた。旅先で出逢ったカップルも多数。カイロやアンコールワットには、日本を出て帰れない「外こもり」の中年もいた。途上国では月に数万で生活できる。移動が少なければ、数十万で1年も過ごせるのだ。だから良くも悪くも怠惰にハマルのだが・・。



アジアは安全だが、中南米やアフリカでは確実に強盗や窃盗には1~2度会うだろうが、金品をうまく取られるか渡せば大丈夫。いい想い出になる。



どうせ人生なんて大したことはない。イイ意味で。あなたがいなくても、良い意味で周囲には関係ない。迷惑もかけない。あなたがいなくなれば誰か代わりがやる。仕事もライバルに流れる。まともな大企業には就職できない。それでいい。またゼロからやればいいのさ。天の摂理。世界の大半を占める途上国では、昔も今も毎日がゼロからの人生のような人達ばかり。逞しかったね。あの貧困を知れば、今の日本は恵まれすぎて、贅沢は言えないし云う気もますますなくなった。



★来年から旅のエッセイストで世界旅行家で秋には作家になる素晴らしい妻の久米美都子(ブログ)が、天神のカルチャーセンターで旅の教室を始めます。



タンゴ2


バルデス・クジラ尾大





 



 



 


氷河の平原で皆と



 



世界一周の記録と画像と動画


 


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Posted by ベンチャー大学の栢野/かやの at 06:39│Comments(0)
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